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ナイターメッセージ‼️

f:id:barussnn127:20150425203855j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのナイターメッセージ‼️『
首相官邸の屋根にドローンが発見された事件は、実行者と思われる人物が出頭し、経緯を綴ったブログも見つかったことから、ほぼ背景、全容が見えてきた。今、ツイッター上で逮捕状が出たという速報が流れており、おそらく威力業務妨害などの罪が問われるものと思われる。

今回の事件で改めて思ったのは、人間とは「象徴」の動物だということである。今回の事件を即物的にとらえると、この人物が福島県内で採取した土壌が、首相官邸の屋根に移動した、ということである。そこにドローンや原発の問題といった記号が絡むことで、メディアが大々的に報じる象徴性を帯びた。

ドローンをめぐる事件は、直近でも、ホワイトハウスの敷地内に落下した件や、フランスの原発付近をドローンが飛行しているのが目撃された件があるが、今回の官邸ドローン事件は、幸か不幸か、それらの事件以上の象徴性を帯びており、国際的にも、大きく報道されることになるだろう。

事件は、単なる物理的事象ではない。人間の認知の枠組みの中で象徴性を帯びて、大きくもなり、小さくもなるのである。官邸ドローン事件が物理的にどのようなものであったかということではなく、それがなぜこのような象徴性を帯びてしまったかを考える方が、この世を良くする上では有益だろう

つまり、事件を社会部的に、あるいは政治部的にとらえることももちろん大切だが、加えて、文化的、哲学的に考察することでしか、そもそも社会部的、政治部的なインパクトも説明できないということである。新しい事象は、新しい思想を必要とする。ミネルヴァのふくろうは、官邸に飛び立つ。』