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朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20170104070518j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

どの瞬間においても、私たちが現象学的意識(クオリア)の中でうけとめているものは、認知的プロセス(言語化、記憶)で扱えるものをはるかに超えている。これをオーバーフローと呼ぶ。オーバーフローは、セレンディピティの成り立ちに重大な影響を与える。

セレンディピティを実現するには、オーバーフローの中にあるさまざまなものから、大切なことを拾い上げなければならない。それは、ほんとうにささやかな変化かもしれない。その変化を認知的プロセスにリレーしなければ、セレンディピティを逃してしまう。

どうしたら、見て、聞いて、感じているさまざまなことから、大切なものを拾い上げることができるか。大切なポイントは全体をやわらかく見ることであるが、その上で大事なのは、「感情のタグ付け」である。

自分が経験している圧倒的に並列なさまざまなことの中で、重要なものに対しては自分の心が動いている(感情のタグ付け)。したがって、その心の動きを敏感にとられていれば、私たちはその重要なものを見逃さなくて済むようになる。

セレンディピティをつかむためには、外界のものに注意を向けるだけでなく、自分の心の繊細な動きにも関心を向けていなかればならない。大切なものを教えてくれるのは、感情のほんの小さな動きであることが多いからである。

扁桃体などの感情の回路は、大脳新皮質よりも早い(しかし粗い)情報処理をする。その先回りした感情のタグ付けが、セレンディピティにおける重要な事項に対する「直観」になる。あとは、大脳新皮質でゆっくりと分析をすることで定着させれば良い。

経験する森羅万象の中からのセレンディピティの拾い上げは、感情という「アンテナ」を十分に研ぎ澄ましておくことで可能になる。つまり、理性と感情のやわらかなバランスを保つことで、セレンディピティを高めることができるのである。